●L値(エルチ)とは?

マンションなどの集合住宅において上の階の生活音がどの程度下の階に聞こえるかを数値で表したものをL値(またはL等級)と呼びます。L値はL-80からL-40まであり、数値が小さいほど音が伝わりにくい、つまり遮音性能が良いとされています。

L等級イメージ図

●L値は下地の状態によって変わります。

L値は下地のコンクリート(スラブ)の厚みが150mmとして推定されています。したがって厚みが150mmの時にLL45でも厚みが120mmになるとLL50になるといったことがあります。

●L値は推定値です。保証値ではありません。

L値はJIS(日本工業規格)にもとずく方法で大学の研究室※で測定したデータから推定された値です。現場の状態や環境により変わることがあります。例えば下地に貫通部が多く存在する場合、一辺の梁が頂戴である場合など伝播する音が大きい建物などです。

※日本大学理工学部駿河台校舎 井上研究室

●LL45等級の遮音床が推奨されています。

日本国内のマンションなど集合住宅において、JAFMA・日本複合・防音床材工業会では、LL-55以下を防音床材とし、その中でもLL-45以下を推奨しています。当該工業会のデータでは遮音床のすでに90%以上がLL-45等級以下となっています。

JAFMA・日本複合・防音床材工業会